【続】早瀬くん、好き。
「私がどんだけ早瀬くんのこと好きで仕方ないと思ってんのっ‼︎‼︎
どこにも‥‥行くわけないじゃんかぁ‥‥ッ。」
「なんで泣く」
「だ、だってぇ‥‥ッ、早瀬くんの気持ちが嬉しいの‥っ。
嬉しくてたまらないの!
私の方が不安だよ、早瀬くんカッコいいし」
でも、そう思ってたのは私だけじゃないって思ってもいいんだよね?
早瀬くん。
「俺は‥‥」
「あれ?
月夜くんだよね⁈」
早瀬くんの言葉を遮った高い声。
男の人の声でないことは確かだった。
「あーっ、やっぱり月夜くんだ!
久しぶりだねー」
スタイルが良くてショートカットで可愛さもあり美人の要素も入ってる同い年か年上くらいの女の人がいた。
「‥早瀬くん、だれ?」
横目で早瀬くんをちょっと睨む。
今いいところだったのにっ!
「いや‥‥俺もわかんね」
まじですかいな。
じゃあ誰なんですか。
「ひどーい。
月夜くんが中学生の時、私たち付き合ってたじゃん!」
ショートカットの女の人は、爆弾発言を落とした。
はい?
付き合ってた⁈⁉︎
だって、早瀬くん元カノと呼べる存在
彩芽ちゃんだけじゃなかったの?
あぁ〜でも早瀬くんかっこいいしなぁ。
「あー、なんとなく思い出した」
早瀬くんは、少し間を置いてそう言った。
「本当にぃ?」
ショートカットさんは私の存在に気づいてるのかわざとかは知らないけど
早瀬くんにグッと近づく。
ちょ、何なのこの人。
「うん。なんとなく。
でも、俺ら付き合ってたわけじゃないけどな」
お、思いもよらぬ嬉しい早瀬くんの発言。