【続】早瀬くん、好き。
愛の告白
「あー、多分言わなくても来るだろうけど今日のコンテスト来いよ」
えっ?
コンテストってミスターコンテストだよね?
「え‥あ、うんもちろん行くけど。
珍しいね?こーゆうの苦手そうなのに」
早瀬くんから誘ってくれるなんて
どうしたんだ⁇
「まあ、いいから来い」
「う、うん」
いろいろ不思議に思いつつも、コンテスト開始まであと15分となった。
「もうすぐ始まるね心春っ!」
「そーだねっ」
愛花と私は前の方の席を獲得することができ、
あとは始まるのを待つだけ。
「あーでもやっぱりカップルコンテストでたかったなぁ〜」
愛花はしょんぼりとしてそう言う。
今頃外ではカップルコンテストが行われてるだろう。
生徒の入りはあっちもこっちも半々くらいに毎年別れる。
でも、カップルコンテストの方がこっちより30分程早く終わるからそうなるとミスコンがら行われるこの体育館はぎゅーぎゅーになってしまうのだ。
まあ、みんな残り30分で行われる結果発表だけみれればいいみたいだしね〜。
「さあ〜‼︎‼︎
お待たせしましたっ!以前、生徒たちの投票によって決められた男女各上位10名ずつの美男美女のご入場でーす‼︎」
司会者の馬鹿でかい声でミスコンが幕をあげた。
そしてぞろぞろ選ばれし20名の美男美女が入場してくる。
「雄介どこかな〜?
あっ、いたー!」
愛花は雄介くんをみつけてキャッキャ騒いでいる。
会場も 可愛い だの かっこいい などという声が飛び交い始める。
早瀬くんはどこだっ⁈
あ、はっけん‼︎‼︎
やっぱり群をぬいてかっこいい。
彼女だからとかじゃなくて、
誰もが認めるイケメンだと思う。
現に後ろから聞こえてくるんですよ。
「ねえねえ、あの3番の札つけてる人やばくないっ⁈え、かっこいい!」
「それ私も思ったよ‼︎
うちの学校にはいないよねあんなイケメン」
「私、彼女立候補しちゃおっかな〜。
コンテスト終わったらさ‼︎‼︎」
なぬっ⁈
やめてよもう‥‥。
「えっ、まじで⁈
理穂なら可愛いしいけるんじゃないの?」
「え〜でも、彼女いそうじゃん。
あんなにイケメンなんだし。」