【続】早瀬くん、好き。
「‥‥いいか。1度しか言わないからよく聞けよ」
ドキン‥‥
心臓の鼓動が早く動き出す
「お前は何を不安に思ってんのか知んねーけど、不安になることなんてひとつもない。」
早瀬くん‥‥もしかして私が不安で仕方なかったの気付いてたの‥‥⁇
「俺‥こーゆうところでこんなこと言うのすっげえ苦手だけど、ちゃんとここの奴らに俺の彼女って知ってもらいてーし言うわ」
《えっ早瀬くん彼女いたの〜⁈》
《うそ⁈ショック〜。》
《てか誰だよ〜。私の早瀬くんなのにっ》
多分‥‥、今日のどの瞬間よりも会場がざわついたと思うくらい女子たちの悲鳴はすごかった。
「‥‥これからいろんな事あると思う。
多分俺は気付かないうちにお前のこと傷つけちまうと思う。
でも、これだけは忘れんな。
俺が好きなのはお前だけだ。
今もこれからもずっとな。
鮎原‥‥」
早瀬くん‥‥‥。
「心春〜。
よかったじゃん!
愛されるねえーいいなぁ〜」
となりの愛花の声が遠くに聞こえる。
夢の中にいるみたいな感じがするの‥‥。
「‥‥えっ?心春泣いてるのっ?」
そりゃあ‥‥泣いちゃうよ‥‥っ。
だって‥っあの早瀬くんが‥‥
「ほら、心春行ってきな早瀬のところ」
愛花は優しく微笑んでそう言う。