【続】早瀬くん、好き。


「う、うん‥‥っ」


愛花に背中を押されて早瀬くんのいる舞台にあがる。



「な、な、な、なんと‥‥っ、
学校のアイドル早瀬月夜くんには彼女がいたようです‼︎‼︎‼︎」



相変わらず、女子たちの悲鳴は鳴り止まない。


けど‥‥そんなのどうでもよかった。
ただ、ただ、早瀬くんに抱きつきたかった。



「ふぇえぇ〜。
早瀬くーん‥‥っ」



早瀬くんにギューっと抱きついた。


もう何でこんなに大好きなんだろう。
本当に本当に大好きなの。



「早瀬くんっ、大好きぃ〜‥‥っ」


「‥‥鼻水つけんなよ」




やっぱり最後は毒舌に戻っちゃう早瀬くんだけど‥‥


今日のこと私は一生忘れないよ。


まるで自分が恋愛ドラマのヒロインになった気分だった。


嬉しかったよ。
早瀬くんの気持ちがすっごく嬉しかった。



こんなにダメダメな私を好きになってくれてありがとう。



一生忘れられない文化祭は幕を閉じた。


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