【続】早瀬くん、好き。


次の日、学校に来てみると
私と早瀬くんの話題で持ちきりだった生徒たち。



「まあ、あれだよね〜。
追っかけだと思ってた心春がまさか彼女だったなんて誰も思ってなかったみたいよ〜はは」



愛花はカフェオレを飲みながらそう言う。

いや〜、なんか早瀬くんの彼女ってことがわかってもらえただけで安心というか嬉しいというか‥‥。


うんまあとにかく幸せっ!
幸せすぎてやばいくらい幸せ。



「てか、早瀬と一緒に帰るんじゃないの?
もう行った方がいいんじゃない?」



あっ、そうだった!


「愛花バイバイ〜っ」




愛花とさよならをして早瀬くんの待つ昇降口に向かう。




「早瀬くーん!お待たせっ」



早瀬くんを待たせちゃうなんて私アカン子だっ



「俺を待たせるとはいい度胸だなくそチビ」



そ、そんなに睨まないでよ‥。
怖いよぉ〜。


「ご、ごめんなさい!」



「‥‥はぁ、てか早く行くぞ。
ここは周りがうぜえ‥‥」



えっ?
と思い周りを見回すとたくさんの生徒たちの注目を浴びていた早瀬くんと私。


うわっ、みんなガン見してるじゃん‥‥。



でも、見せつけてる感じで気分はいい!
早瀬くんの彼女ですどうも。


なんて心の中で呟いている私。




「んふんふ♪」



なんか本当幸せだよなぁ〜‥‥。
あの早瀬くんが、いかにも苦手そうなあんな場所で愛の告白してくれたんだもんっ



「さっきからなに。
きもいんだけど」



うっ‥‥
グサッとささりますね!




「いや〜、昨日の早瀬くんの愛の告白思い出すとついニヤニヤしちゃてぇ〜むふふ」



「何が愛の告白だよ‥。
てかお前があんなに不安そうな顔してんのがわりーんだろ」


そう言っておでこにビシッとデコピンされる。


デコピンさえも幸せデス‥‥。


不安そうにしてる彼女をみてあんなことしてくれるなんてなんていい彼氏なんだっ。

涙がでてきそう‥。


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