【続】早瀬くん、好き。


「ねえ、そう言えば、早瀬くんはあの告白タイムみたいなイベントがあること知ってたの?」


「あーうん。
エントリーされてた奴らは前もって言われてたからな」



えっ、じゃあもしかして‥‥



「だから、私にコンテスト見に来いって言ったの?」


早瀬くんがそんなこというの珍しいと不思議に思ってたんだよね。


「そりゃあ、鮎原いねーと意味ないし‥‥。
まあ、それになんとなく俺がグランプリってわかってたしな」


出たよ俺様早瀬くん。
それで本当にグランプリとっちゃう早瀬くんはやっぱり普通じゃない。素敵です。


「えへ、私も早瀬くんに投票しちゃった」



「だろーな。
‥‥あ、それと、もし俺の周りいつもウロついてる女に何かされたらちゃんと言えよ‥」



えっ、ファンクラブの子たちかな?



「う、うんっ!」


あ、そっか。
早瀬くんの彼女だってバレた今となっては、
私がひがまれる可能性大ってことか!



心配してくれるんだね嬉しい。
本当にいい彼氏だよっ。



「でも、私なら大丈夫だよっ!
ファンクラブの子たちに何言われても早瀬くんの彼女の座からは動きませんっ!」


ぜーったいあの子達より私の方が愛は重たいもんっ!


「鮎原らしいな‥‥。
まあ無理はすんなよ」



「しないよっ!
あ、私ね、将来の夢ができたのっ」



「なんだよ」



んふふ。
これは私の今一番の夢なんだ。



「私ね、早瀬くんとの赤ちゃんが欲しいっ‼︎」



きっと、可愛いんだろうな〜。
早瀬くんに似れば。



「‥‥本当お前ってストレートだよなまじで」



えっ、そうかな?



「できれば、私より早瀬くんに似てほしいなっ」



私に似ていいところなんてないしねうむ。



「てかさ、俺らまだキスしかしたことねーんだぜ?意味わかって言ってんの?」




えっ‥‥。
それって、つまり。

うん、私だってわかってるよ意味くらい。



「わ、わかってるよっ!」



「ふーん、お前のことだからどうだか」



むっ、こんな時まで子供扱いなんてあんまりじゃないかもう!



「わかってるもん!
早瀬くんのアホ〜」


「はいはい。」





ねえ、早瀬くん。


確かにまだ先の話をしちゃったかもしれないね。


けど、私は実現して欲しいって本当に思ってるんだよ?



高校卒業して大学出て、お互い一人前の大人になれたその時も、ヨボヨボのおじいちゃんおばあちゃんになる時も

ずーっと隣で笑あっていようね。


私たち2人の可愛い子供もみれる日がくるかな?



早瀬くん、私の人生はあなたと出会うために
あなたと未来を描くためにあるんじゃないかって思ってるんだよ?



これから喧嘩したり、泣いちゃうこともきっとあると思う。


それでとお互いの気持ちが変わらない2人でいたいね。




ずっと、ずっと、早瀬くんのことが大好きだよ!




END





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