【続】早瀬くん、好き。




『ふーん。
別にいいよ』



えっ、早瀬くんがあっさり了承してくれた……?



もしかして由梨ちゃんがいるから?




「あ…よかった!!

断られるかと思ってた。
詳しいこと決まったらメールするね…」




私、本当バカ。

嫉妬ばっかりしてて。

醜いよ私。



『あぁ。
おやすみ』



早瀬くんのおやすみって声が優しくて
元気がちょっと戻る。


「お、おやすみ!!」



そうだよね、早瀬くんの彼女は私なんだから何も心配なんかいらないじゃない。



「は、早瀬くん!

好きだよ!大好きだよ!」


どうしうもないくらいに好きで。

どうしてもこの気持ちを言葉にしたくて。



『あぁ知ってるよ』




早瀬くんはそう言って電話をきった。



最後の早瀬くんの声は本当に優しくて

心地いい眠りにつけた、



私、早瀬くんだけは誰にも渡したくないよ____。


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