【続】早瀬くん、好き。
改めて確信したよ。
「心春ー。
あれいいの?」
愛花まで私に聞いてくる。
よくないよ。
しかもここ電車の中なのにあのベタベタ感。
「い、いいわけないよっ」
「あはは、だよねー。
電車降りてからはきっちり早瀬の隣をキープしなきゃねー?」
あ、そっか。
電車降りてから隣をキープしちゃえばいいのか!!
なるほど、なるほど。
よし、頑張ろう!!
「…………。」
「あららー。
心春手遅れーっ」
愛花のやつー、他人事だと思って。
ん?でも、他人事か。
「月夜くんってぇー、海とかよく来るのー?」
「知らね」
「えぇーっ、なにそれぇー、ふふ。
もうすぐホテル着くねー?」
「ふーん」
嫌でも前を歩いている2人から聞こえてくる会話。
一見早瀬くんが相手してないように見えるでしょ!?
でもちゃんと会話してるんだよ?
女の子全無視する早瀬くんが。
あそこまでしつこくしたら絶対
うざい。
って言う早瀬くんが!!