【続】早瀬くん、好き。
そんなことを呑気に私は思っていた。
この日までは…。
「え…なにこれ」
次の日学校に来ると下駄箱に生ゴミが入っていた。
わけのわからないまま、教室に行こうとすると…
「きゃははははっ、そんな汚い上履き履いてんじゃねーよっ」
「いやだぁー…。
くっさーい」
隣のクラスの女子数人に囲まれた。
その中には由梨ちゃんもいた。
「あなたたちが私の下駄箱に生ゴミ入れたりしたの…?
どうしてそんなこと…」
「うっせーんだよ。
お前が由梨から中津とるからだろ!」
えっ、私が中津くんをとった?
「なにそれ…。
意味わかんない」
「中津どっからどうみてもお前のこと好きだろー。」
「実際あんただって好きなんじゃないの?」
なにいってんの…。
中津くんが私のこと好き?
そんなわけないじゃん。
中津くん好きな人いるのに…。
「ちょっと!!
あんたらなにやってんのよっ!」
「心春大丈夫?」
私たちの騒ぎを聞いて駆けつけてくれたクラスの女子たちが私のもとへ来てくれる。
「チッ、みんな行こっ!」
そう言って隣のクラスの女子たちは去っていった。