【続】早瀬くん、好き。

大丈夫でしょって確認ししてないんかいっ!

思わず心の中でツッコミを入れてしまう。


…でも、実はWデートってしてみたかったんだよね。



早瀬くん…明後日来てくれるよね?




「うぎゃあー!
寝坊したぁーっ」



今日はWデートの日だというのに寝坊してしまった私。


私いつも大事な日に寝坊するよねっ…


今度から気をつけよ…。



「ごめんっ‼︎
お待たせっ」


駅にはすでに愛花と雄介くんがいた。


やっぱり早瀬くんは来てないのかな…?

せっかくプレゼント用意したのにな。

愛花と遊んだとき愛花に、男の人が欲しそうなものを教わって

ネックレスを買った。


ちょっと高かったけど、別にこれといってお金に他の使い道もないし、早瀬くんの誕生日だから奮発しちゃったんだっ‼︎


って言っても…お金持ちの早瀬くんからしてみればかなりの安物だけど。



…でも、来てないんじゃ意味ないよね。


「あの…早瀬くん来てないの?」


「それがね…うん」


愛花が気まずそうに目線をずらしながら言う。


「しつこく誘ったんだけどなぁ…」

と雄介くんも罰が悪そうな顔をする。


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