【続】早瀬くん、好き。

「あぁ…わかってる」


早瀬くんがそう言ったあと早瀬さんは
またバイクのうるさい音をならして帰って行った。


「早瀬くん…?
気を付けろって何かあったの?」


心配になって聞いてみるけど


「ん…別になんもねぇよ」


はぐらかされて何もわからずじまいだった。



「月夜ーっ!
ちゃんと来たんだなっ♪」


「…カップル2人して遅刻とはいいご身分だよね」



愛花と雄介くんが私たちの方へ来る。


「えへへ、ごめんね?」


愛花怒ると怖いから謝る私。


「悪い…」


早瀬くんも謝る。


「えっ、早瀬くんでも悪いとか思ったりするんだ…」


思わず思ってることが口からポロっと出てしまった私。


「あ"ぁ?
お前も随分な口聞くようになったんだなぁー?」


私のほっぺをひっぱりながら早瀬くんが言う。


「い、いひゃいよっ」


「ブッサイクな顔だなぁーハハ」


そう思うなら離してよ…。

本当これ地味に痛いんだからねっ


「かかか彼女にそんなこと言わないよっ、普通」


早瀬くんからほっぺを解放してもらって文句をブツブツ言う私。








< 89 / 222 >

この作品をシェア

pagetop