【続】早瀬くん、好き。
「あぁ…わかってる」
早瀬くんがそう言ったあと早瀬さんは
またバイクのうるさい音をならして帰って行った。
「早瀬くん…?
気を付けろって何かあったの?」
心配になって聞いてみるけど
「ん…別になんもねぇよ」
はぐらかされて何もわからずじまいだった。
「月夜ーっ!
ちゃんと来たんだなっ♪」
「…カップル2人して遅刻とはいいご身分だよね」
愛花と雄介くんが私たちの方へ来る。
「えへへ、ごめんね?」
愛花怒ると怖いから謝る私。
「悪い…」
早瀬くんも謝る。
「えっ、早瀬くんでも悪いとか思ったりするんだ…」
思わず思ってることが口からポロっと出てしまった私。
「あ"ぁ?
お前も随分な口聞くようになったんだなぁー?」
私のほっぺをひっぱりながら早瀬くんが言う。
「い、いひゃいよっ」
「ブッサイクな顔だなぁーハハ」
そう思うなら離してよ…。
本当これ地味に痛いんだからねっ
「かかか彼女にそんなこと言わないよっ、普通」
早瀬くんからほっぺを解放してもらって文句をブツブツ言う私。