【続】早瀬くん、好き。
しかも敬語使ってるってことは先輩なのかな…?
「こんなとこで女とラブラブデートかぁ?
いいご身分だな」
笑顔ひとつない怖い顔で言う西田さんって人。
「いや…別にそんなんじゃねぇっすよ」
けど表情をくずさずに無表情で答える早瀬くん。
「まぁまぁ恥ずかしがんなよ。
んで…どっちがお前の女?」
私と愛花をジロッとみながら言う。
な、なんか…怖い。
「んまぁ…、こっちのおチビちゃんのがお前のタイプだよなぁ?」
私の頭に手をのっけて西田さんが言う。
ち、ちびとは失礼な…。
それに手どかしてよねっ!
怖いから言えないけど…。
「まじ勘弁してくださいよ」
早瀬くんは西田さんの手首を掴んで私の頭からどかしてくれた。
「あはは、そんなあせんなよ。
お前の女だからって食ってとったりなんてしねぇからよォ。」
「……んじゃ、俺らそろそろ失礼するっす」
そう言ってお別れしたようだ。
一体どうゆう関係なんだろ…?
仲良い雰囲気ではなさそうだし。
「なぁ…月夜今のって西田さんだよな?
あの人やばいって噂じゃね?」
雄介くんが言う。
えっ、やばい人なの?
大丈夫なのかな?
「確かやられたらどんな手段を使ってでもやり返すって奴だろ?
お前ヤバイんじゃねぇの…?
だって中学ん時…」
「雄介。
余計なことは言うんじゃねぇよ」
雄介くんのことばを早瀬くんが遮る。