【続】早瀬くん、好き。

中学の時…?
何かあったのかな?


「あ、わりぃ…」


雄介くんの顔はいつものヘラヘラ感もなくなって深刻な表情になっていた。



「早瀬くん大丈夫なの…?」



聞かずにはいられないのが私。

だって心配だし…ね。


「なにそんな顔してんだよ。
大丈夫だからお前は何も気にすんな」


ちょっと微笑んでそう言った早瀬くん。


「う、うん…。
何かあったら言ってね‼︎
早瀬くんのためなら何でもするからねっ」



「はは、それ男が言うセリフだろ」



そ、それでも早瀬くんのためなら頑張れるのは本当だもんっ‼︎



…でもなんか今日の早瀬くんは雰囲気が柔らかいと言うかいつもよりちょっぴり優しいというか。



「はいはいっ!
じゃあ水族館行くよーっ」




愛花のひとことで明るい雰囲気に切り替わる。




私は、早瀬くんの今日の態度やさっきの人に違和感を覚えながらもデートがスタートした。
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