【続】早瀬くん、好き。
もぅ…。
本当私ってバカ。
早瀬くぅーん。どこぉー…?
半泣きな私。
だって、人だらけで早瀬くんどこにいるかわかんないんだもん…。
「早瀬くん…」
ボソッと呟く。
「なに?」
ふぇっ!?
「は、早瀬くん?
よ、よがっだぁー。」
私は早瀬くんに抱きつく。
まるで子供がお父さんを見つけた時のように。
「はは、何半べそかいてんだバカ」
「だってぇー…。
早瀬くんいなかったら私1人ぼっちで、
怖くて…」
「大丈夫。
俺はお前のこと1人になんてさせねぇから。
怖い思いも…させねぇよ」
早瀬くん…。
「うん…。
早瀬くんありがとっ、へへ嬉しいな」
私って世界で1番幸せな彼女だよねっ、ふふ♪
「なぁ…さっきの奴って…」
「ん?」
早瀬くんが何か言ってたけど聞こえなかった。
1人で違う世界に入ってたから…ね。
「いや…なんでもない」
え?気になるんだけど…。
「気になる!」
早瀬くんの腕をひっぱって言う。
「気にすんな。
さっさと見て回るぞー」