ストロベリー*ワルツ
自分の気持ち
「莉緒、莉緒!」


翔ちゃんの声がして目を開ける。


目の前には少し心配そうな顔をした翔ちゃん。


凜はいなくて窓の外はもう暗い。
そっか、寝ちゃったんだ。


『…翔ちゃん、今何時?』


「8時半。家の人には連絡したから。今日泊まってけ。」


『…うん。』


翔ちゃんの家に泊まるのは初めてじゃない。3回目ぐらいかな?多分。


「凜、落ち込んでたぞ?莉緒に久しぶりに会ったのにあんま喋ってないーって。」


微笑しながら思い出し笑いする翔ちゃん。
なんだかその笑顔を見てると、羨ましくて、安心して、なぜか、





涙がこぼれた。
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