ストロベリー*ワルツ
「今日は8時までならいていいよ。凜も来るし。」


『え!!凜来るの!?』


凜はこのピアノ教室の生徒の一人で私の親友。


「そっ、7時からだから後30分ぐらいで来ると思うぞ。」


『じゃあ翔ちゃん、それまで女子会しよう!!』


「おい、俺は男だぞ。それにピアノはどうした。」


『嫌なこと思い出したから弾く気なくなった。ほら早く!』


私は翔ちゃんの手を引っ張ってグランドピアノの脇へ移動した。


翔ちゃんはわかりやすくため息をついてる。


「ちょっと待ってろ、お茶持ってくるから」


『翔ちゃん大好き!!』
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