1粒の勇気
神木はこの町の丘の上にある。

僕の稽古場からはものすごい距離がある。

でも、今日はとても短く感じる。

あっというまに着いたのだ。

僕は神木の下へ足を急がせた。

神木の下には人形のように綺麗な顔をして、赤いドレスを身にまとった僕と同い年くらいの少女がいた

「あの・・・。」

僕は話しかけた。

「カノ「カノンです!カノン・アラナスお姉ちゃんの予言のラオ様ですよね?」」

予言??

「リオンさんの妹さんでいいのかな?」

「はい!!」
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