幸せ
1
私、佐川優里。
大親友の由香に誘われ沖縄に夏休みの間泊まりに来たの。
そしたら彼氏の陸がついてきて嬉しくってついつい幸せモード☆
それで今は陸と由香と向こうの男の子達と遊んでるんだぁ。
女の子はうちら二人だけ。
理由は由香が大の男好きだから。
しかも超面食いで一時は陸も狙われて大変だったなぁ。
まぁその話は置いといて、今は海ってことでうちらは水着♪
昨日の買い物で祐也がめっちゃ可愛いの買ってくれたんだぁ♪
それで由香はテンションMAX☆
まぁうちもだけどね。
「そろそろ暗くなって来たね」
「うん。帰る?」
「そうだね」
竜也と由香は帰るみたい。
もう少し居たかったなぁ。
「竜也達は先に帰っといてくれ。俺、優里に話があるから」
えっ話?なんだろう。
「分かった。由香帰ろう」
「うん」
帰っちゃったなぁ。由香達。
そういえば話ってなんだろう。
「陸、話ってなに?」
「ねぇよ。んなもん」
「えっ。さっきあるって」
「まだ帰りたくなかったろ」
「何でそれ分かったの?」
「お前の顔にかいてあるよ。まだ帰りたくないって」
「っ//////」
「お前なぁその顔他のやつに見せるなよ」
「その顔?」
「何でもねぇよ」
どうしたんだろ。急に。
「ねぇ。」
「ん?」
今なら聞けるかも。
ずっと気になってたことが。
「もしかしてまだ由香のこと好きなの?」
そう。実は陸は由香のことが好きだったと思う。
何で『思う』なのかは過去形であってほしいから。
「っ!!何だよいきなり」
「そんなに驚くってことは図星かぁ」
ヤバい。泣きそう。うちは本気で好きなのに。
「泣くなって。もう好きじゃないから。今は優里が一番だよ」
「ホントに?」
「あぁ。本当だ」
「絶対に?」
「あぁ。絶対に」
「嘘じゃない?」
「あぁ。嘘じゃない」
「り~く~」
「泣くなっていってんだろ。ったく。この泣き虫が!」
「だってぇ~。嬉しいんだもん」
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