二人だけのヒミツ~黄眼の少女の高校life~
「ねぇ結人くぅーん、今日暇なら遊ぼうよ~」

「えぇ~ズルい!私もぉ~」

どこから出しているのかわからない

同姓の私でも気持ち悪いと思ってしまう声で、結人君に話しかけている。

私が結人君をボーッと見ていると、一人の女の子が近づいて来た。

「えぇっと、天川流星ちゃんだよね。」

「あ、はい。」

「私、如月芽依ーキサラギ メイー。このクラスの学級委員してるの。
先生から学校案内してあげてって言われているから、昼休み、開けておい
てくれない?」

「分かりました。」

如月さんが席についた頃にチャイムがなった。

隣の席に群がっていた女子たちが、残念がる声をあげながらも席に戻っていった。

< 12 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop