あたしの好きな人



ビッシリと睨まれて、背筋がピンっとなる。




「あたしと稜がどういう関係であれ、桃夜には関係ないでしょ?」

「うっせぇな」



ビクッ 



なんでそんなに怒ってるの?




「俺の質問に答えろ。どういう関係だ?」

「……ちがうよ……、」

「……?」

「あたし別に…、稜があたしを好きでもあたしは稜なんか好きにならないんだから!!」





もう、何が言いたいのか自分でもよくわからない。


それくらい、さっきのドクドクとした感じにビックリしてるんだ。





あたしは急いでドアの方に駆け寄る…



少しだけ開けたドアは、




桃夜と手によって開くことを阻止された。





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