あたしの好きな人



「おい」

「うぇっ!?」



稜を追いかけに行こうとしたら、聞いたことのある声が聞こえた。



「え、桃夜…?どしたの?なんでそのにいるの?」

「そ、そんなのどうでもいいだろ」



冷静ぶってるのか知らないけど、目泳いでますよー



「もしかして…1ヶ月宣言に加わるって、あたしの弱みを握るためってこと!?」  




今気づいた。


だから桃夜はここにいるんだ。




「お前…そのバカっぷりいい加減なおせ」

「なっ…なおせったって、無理なもんは無理!」

「俺がここにいる理由くらいわかれよ」




わっかるかそんなこと!!


ていうか弱みを握りに来たんじゃないの?




「あーもう、何!わかんないー!」

「頭いいくせにそこだけバカだな」

「だったら教えろコノヤロー」

「誰が教えるか、こんなこと…」



……なによ


急に何でそんな目…



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