あたしの好きな人
「俺、D組の担任の野口なんだけどさ、近藤の面倒見てやってくんねぇ?」
……………なんという若さと喋り。
同じ生徒かっての…。
「近藤?」
「あぁ、金髪のやつ。あいつ今教室で勉強させてんだけど、多分サボってるし…岩崎頭いいから丁度いいだろ」
おい、待て…
今何て?
金髪………………?
「あの…その金髪って、笑うと余計かっこよくなる金髪…………………ですか?」
「………はぁ?」
「あっ、えと…何でもないです」
でも金髪って、あの人しかいないよね…
絶対嫌だ
「じゃあ、勉強教えてやってくれよ。田嶋センセのペナルティは免除しとくから」
「えっ、あたしやるとか一度も言ってません」
「やるも同然だろ」
えぇ?
なにこの非常識教師!!
「嫌です」
「やってくれないと、成績下げるぞ?」
「はぁっ!?それでも教師…」
「ん?なんか言ったか?」