2ばんめの王子様
「自分がちっぽけかー……いいね!」
「でもあんまいいもんじゃねーぞ?夏とか暑いし風強いし」
「いーんだよっ。屋上にいるだけで青春って感じしそうじゃん!」
「ほー?」
青春なのか?
俺的にはいつも告られるの屋上が多いからあんまりいいイメージねーけど……。
すると楓は急に何か思い出したみたいにはっと目を見開いた。
「どうした?」
「そーいえばそろそろ結果発表だね。イケメン&美女コンテスト!」
おお、いきなり話題変わったな。
だけど楓が話題をコロコロ変えるのはいつものことで、さすがにそれに慣れた俺は気にせず相槌をうった。
「そーだな」