2ばんめの王子様
「おっ、おひゃよう隼人!」
「……なんでお前が緊張してんだよ。ってかまだ朝だぞ。はえーよ」
「べっ、別に緊張なんてしっ、してないしー」
「いや噛みすぎだし声も上ずってっから。分かりやすすぎ」
俺が笑いながらそう言うと、楓はふてくされたような表情になった。
「だって順位気になるじゃん!」
「ならねーだろ。どーせ爽馬1位だろうし」
軽く息を吐きながら言い、自分の席に座る。
楓は俺の前の席の椅子にすばやく座った。
「違うよー。隼人のだよ!」
え?