2ばんめの王子様
好きなあいつ
とある日の放課後。
屋上。
「あ、あの。わ……私、前から笹田君のこといいなあって思ってて……」
俺、笹田隼人は他のクラスの女子に呼び出され、
「好きですっ。付き合ってください……!」
告白されている。
目の前にいる女の子は顔を赤くしながら視線を地面に向け、耳に髪をかけた。
明るい茶色の長い髪が風でふわりと揺れる。
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