2ばんめの王子様
「ちょっとしたサプライズをやろうと思っててね」
「へえ。どんな?」
この質問には爽馬はただニッコリ笑みを浮かべるだけだった。
秘密、ってことか。
隠されるとさらに気になる。
問い詰めようとした時、
『では次に男子の候補者さんの入場でーす!どうぞ!』
出鼻をくじくように司会者が入場を促した。
タイミングいいな。
やっぱ1位候補は運もいいのかね。
なんて皮肉めいたことを思いながら爽馬の後に続いた。