2ばんめの王子様
『……ついに最後となりました!イケメン部門の発表です!』
あれから何分経った頃だろうか、イケメン部門の順位発表が始まった。
だけど未だ楓の姿を見つけられていないままだった。
仕方ない。
楓がいることには変わりないし、諦めるか。
軽くため息をつき、発表の方へ意識を向かせた。
『イケメン部門、第3位は!』
司会者の言葉が終わると同時に照明が消え、スポットライトがぐるぐると舞台を駆け回る。
『……3年A組の三輪大地さんです!』
ぱっと1番端の人にスポットライトが集中する。
わあっと歓声が体育館を包み込んだ。