2ばんめの王子様



光が俺だけを照らし、歓声と拍手が全体に広がる。


目を開けたがスポットライトで眩しく、目を細めた。



『感想をどうぞ!』


司会者がにこやかにマイクを差し出す。




「…………」



俺はマイクを受け取り、ひと呼吸入れたあと笑顔を作った。



「2位になれるなんて、とても光栄です。票をいれてくれた人ありがとうございました」



言い終わると再び拍手が起こり、俺はマイクを司会者に返した。




『ありがとうございましたー!では皆様お待ちかね!第1位の発表です!』





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