2ばんめの王子様





……ショックじゃないといえば嘘になる。


いや、頭では分かっていた。


俺が1位じゃないってこと。


理解していたつもりだった。





だけど、どうしても。


どうしてもアイツに勝ちたかった。




『栄えある第1位は……!』



ここの発表までの時間はすごく穏やかだった。


きっと誰しもが予想していたであろう名前が呼ばれる。


さっきのが長く感じたせいか、逆に今回は短く感じた。




< 30 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop