2ばんめの王子様




「すごいよね。あのタイミングで告白って。しかも相手美女コンテスト1位の人じゃん。お似合いだね」



「……楓」



「あたしなんかが夢見ちゃいけなかったんだよ。こんな平凡なあたしなんか入り込めるはずなかったんだ」



「楓」



「挨拶してくれただけでキャーキャーしちゃってさ。バカみたいだね。視界にすら入ってないのに」



「楓っ!」



これ以上強がりを聞きたくなくて、力強く名前を呼んだ。



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