適当魔法少女・りおん
「ちょっとの間だったけど――キラキラ輝いてたね――」
叙情的に語ったりおん――。
「除去率100パーセント――人工衛星等に損害なし――」
「ギリギリセーフだな――」
「そうだねぇ――」
あの「輝き」を記憶に留めようと、生返事のりおん――。
「感慨に耽るのもいいが、そろそろ本命を叩くぞ、りおん――」
「いやぁ、ダークエネルギーさん、お待たせしちゃって申し訳ありません――テヘッ――」
『いや、逆に頼みますよホントに――』
そんな返事があったか定かではないが、急いで元の高度に戻ったりおん達――。
「りおん、攻撃シークエンスは任せる――やれるな――」
「うんっ――」
「今度は墜とすなよ――」
「わかってる――」
ゆっくりと深呼吸しながら、ステッキさんを宇宙の頂点に掲げたりおん――。
「ダークエネルギーさん、あなたに恨みはないけれど、わたしも後には退けないの――だから、申し訳ないけど、ここでやられちゃって下さい――」
身の危険を感じたダークエネルギーから、高出力レーザービームがりおんに照射された――。