のらりくらりと恋を知る





『はぁ!?なんやそれ!』



「こ、声うるさ…っ」




帰宅した後、有意義な時間を過ごした。

もう寝ようと布団に入ろうとしたら電話が鳴った。相手は私の幼馴染みの立木薫。


小学校から今までずっと一緒で、ヘタレだけど優しい人だからか、女子にモテモテだ。



『あ?あぁ、すまんすまん。
でもしゃーないわ、びっくりしたんやから』



「仕方なくないー」




薫は大阪出身だ。とはいえすぐに東京へ来たのであまり関西弁を喋る必要はない気がする。と今更ながら思う。


エセってやつ…?



『なんか今失礼なこと考えたやろ?』



「考えてないもん」



こうしてすぐに考えを見透かされてしまう。




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