薬指の約束は社内秘で
次期社長候補だった瑞樹がドイツ支社勤務になったことで、それまで隠されていた優生のことが公になった。
会長の孫である優生は次期社長候補とも言われていて、いままで以上に多忙を極める彼と過ごす時間は限られている。
社内では仕事の出来る次期社長候補として。
外を歩けば人並み外れた容姿から並んで歩いているだけで注目を浴びてしまうこともよくあって、
付き合ってもう1年も経つのに、『愛』と優しく名前を呼ばれるだけで、長い指が首筋を這わせるだけで、愛しさが込み上げてしまうことを優生は知らない。
『お互いに、隠し事なしでいこうな』
彼は愛しあった後、そう言って優しくキスをしてくれる。
もっと会いたい。そばにいたい……
そんな我儘な気持ちを隠していることは、彼が言う『隠し事』とは違うから、ベッドで何度か寝返りをしながら返信メールを打つと、すぐに返信があった。
会長の孫である優生は次期社長候補とも言われていて、いままで以上に多忙を極める彼と過ごす時間は限られている。
社内では仕事の出来る次期社長候補として。
外を歩けば人並み外れた容姿から並んで歩いているだけで注目を浴びてしまうこともよくあって、
付き合ってもう1年も経つのに、『愛』と優しく名前を呼ばれるだけで、長い指が首筋を這わせるだけで、愛しさが込み上げてしまうことを優生は知らない。
『お互いに、隠し事なしでいこうな』
彼は愛しあった後、そう言って優しくキスをしてくれる。
もっと会いたい。そばにいたい……
そんな我儘な気持ちを隠していることは、彼が言う『隠し事』とは違うから、ベッドで何度か寝返りをしながら返信メールを打つと、すぐに返信があった。