薬指の約束は社内秘で
課長が案内してくれた20畳はある和室には、葛城さんの他にも課長が親しくしていた別の部署の顔もあった。
そういえば課長が3課の他にも、自分の親しい人を呼ぶようなことを言ってたっけ? なるほど、葛城さんとも親しかったのか。
常に笑顔で癒し系の課長とは真逆にいるであろう葛城さん。
仕事で関わりがあったとしてもだ。キャラからして仲良くなれるのか? それに年齢も離れている。ん。年齢?
そこまで考えて、「まさか!」と声を張る。隣の座布団に座っていた美希ちゃんがビクッと肩を跳ね上げた。
「どうしたんですか?」
「ごめん。びっくりさせちゃったね」
「いえ。そうじゃなくて、顔が……」
美希ちゃんはそう言って逃れるように視線を逸らす。
いまの私はさぞかし鬼の形相なんだろう。でも、それは――
そういえば課長が3課の他にも、自分の親しい人を呼ぶようなことを言ってたっけ? なるほど、葛城さんとも親しかったのか。
常に笑顔で癒し系の課長とは真逆にいるであろう葛城さん。
仕事で関わりがあったとしてもだ。キャラからして仲良くなれるのか? それに年齢も離れている。ん。年齢?
そこまで考えて、「まさか!」と声を張る。隣の座布団に座っていた美希ちゃんがビクッと肩を跳ね上げた。
「どうしたんですか?」
「ごめん。びっくりさせちゃったね」
「いえ。そうじゃなくて、顔が……」
美希ちゃんはそう言って逃れるように視線を逸らす。
いまの私はさぞかし鬼の形相なんだろう。でも、それは――