薬指の約束は社内秘で
第4章 クールな彼に触れた日
葛城さん、どうして?
急激に高まっていく熱は、そんな思考さえも奪い去る。
思わず閉じてしまった瞳を開くと艶っぽい瞳が私を見つめている。
吐息を感じるほどの距離から、「藤川」と柔らかく名前を呼ばれた。
拒もうと思えば拒むこともできる。だけど――
甘い囁きを漏らした唇と求め合うように唇を重ねた。
触れるだけのキスを何度か重ねて、ちゅっと軽いリップ音を立てた彼の唇に今度は甘く下唇を噛まれて、
薄く開いた唇からするりと熱が入り込むと、角度を変えながら深みのあるキスを重ねていく。
呼吸が苦しくなると引き離して、見つめ合いながら、また触れ合わせて。
こんなとこ、誰かに見られたら……
恥ずかしさに唇を引き離そうとすると、私の背中を抱き寄せていた彼の右手が体の線を伝うようにゆっくり腰へと降りていく。
ひんやりした指先がはだけた浴衣の中へ入り込み、素肌を滑らせていって
「ちょっと、待った!」
場の雰囲気に相応しくない怒声にハッと我に返ったのは、私。
ではなく、美希ちゃんだった。
急激に高まっていく熱は、そんな思考さえも奪い去る。
思わず閉じてしまった瞳を開くと艶っぽい瞳が私を見つめている。
吐息を感じるほどの距離から、「藤川」と柔らかく名前を呼ばれた。
拒もうと思えば拒むこともできる。だけど――
甘い囁きを漏らした唇と求め合うように唇を重ねた。
触れるだけのキスを何度か重ねて、ちゅっと軽いリップ音を立てた彼の唇に今度は甘く下唇を噛まれて、
薄く開いた唇からするりと熱が入り込むと、角度を変えながら深みのあるキスを重ねていく。
呼吸が苦しくなると引き離して、見つめ合いながら、また触れ合わせて。
こんなとこ、誰かに見られたら……
恥ずかしさに唇を引き離そうとすると、私の背中を抱き寄せていた彼の右手が体の線を伝うようにゆっくり腰へと降りていく。
ひんやりした指先がはだけた浴衣の中へ入り込み、素肌を滑らせていって
「ちょっと、待った!」
場の雰囲気に相応しくない怒声にハッと我に返ったのは、私。
ではなく、美希ちゃんだった。