好きって言って。
茜side
あれから3日。
あの最悪なファーストキスのことは、半分忘れていた。
春休みなので、毎日ゴロゴロだらだらしていた。
ピコンピコン♪
………ん?ラインかな?
ラインとはスマホのコミュニケーションアプリだ。
スマホを開くと通知が来ていた。
▶久しぶり!!茜、今日私の家に来ないー?
……んげ、唯ちゃんからだ。
唯ちゃんとは上谷先輩の妹。かなり可愛い。上谷家は美形が揃ってるんだなと感心してしまうほど可愛い。
▶お兄ちゃんもいるよ♪
あと綾香も来てる!茜来なきゃ家まで行くって綾香が言ってるけど笑
ピコンピコンと通知が鳴るたびに固まる。
か、上谷先輩いるの?
今は顔を合わせたくない。気まずい。
ど、どうしよう。
ピコンピコン♪
▶今唯ん家の執事さんが行ったよー笑
あーもう強制参加なのね…。
てか執事さんって…上谷先輩の家はたしかお金持ちだったんだっけ。
もう仕方ない。準備しよう。
パジャマから私服に着替え、バックの中に必要なものを入れた。
ピーンポーン
あ、来たきた。
玄関に向かい、扉を開いた。
「…………………?!」
目の前にいる人に驚きを隠せなかった。
な、なぜ?しかもバイク?
え?え?え?
頭がクエスチョンマークでうめつくされていきそう。
目の前にいたのは上谷先輩だった。
ヘルメットを投げられた。
「ひゃあっ」
「乗れよ」
「え?」
の、乗れよ?!
イヤに決まってる。けれど唯ちゃんの家は結構遠い。けど、上谷先輩の後ろに乗るならば歩いて行ってもいい。
大体、執事じゃないじゃん!!綾香と唯ちゃんの馬鹿。
どうすればよいかわからなくて、ヘルメットを持ったまま立ち尽くす。
「ちっ」
かすかに舌打ちをすると私の身体を抱き上げた。
「やっ、おろしてくださいよっ」
バイクの後部座席に強制的におろされ、私の持っているヘルメットをかぶせてくれた。
「よし、つかまれよ?落ちるぞ」
「嫌ですよっ」
「ふぅん、じゃあいいけど」
バイク特有の音を鳴らし、走りだす。
「ひゃあ!」
あまりにも勢いが良く、思わず上谷先輩のほうに抱きついてしまった。
「ご、ごめんなさい…」
ついつい謝ってしまう。上谷先輩の背中は大きくて、思わず上を見上げてしまった。
凛とした横顔はどこか真剣な眼差し。
ドクンっ…
思わず胸が鳴ったのがわかった。
えっ、何これ。
ドクンドクンドクン…
胸がドクドクする。だんだん顔も熱くなってきた気がした。
私、ドキドキしてるの…???
え、ちょっと待って。落ち着いて。
これは初めてバイクに乗ったからだよね?うん。
そんなことをもんもんと考えてるうちに、上谷先輩の家に着いてしまった。
……やっぱり大きい家。
豪邸過ぎて、すごすぎる。庭なんて広くて手入れされている。
ホワイトのお城のような家。お姫様が住んでいるように広い。ディズニーランドに来た気分。門を開けると噴水があって、プールも見える。
「す、すご…」
「こっち」
手をぐいっと引っ張られた。ずんずん進む先輩に引きずられるように歩いて行った。
「……………せ、先輩」
「なに?」
「どこ行くんですか?」
「さぁ」
若干妖しい顔をしているのは気のせいかしら?
けど、ここで抵抗したらどうなるかわからない。とりあえずおとなしくついていこうと思った。
ある部屋の前で止まった。
そこの扉を開くと、私を押し込め、無理矢理部屋に入れた。
ガチャリと鍵を閉める音が聞こえる。
「こ、ここここ……」
まるでラブホテルのようなところだった。なんていうか、妖しげな雰囲気のある部屋。昼間なのに夜のような雰囲気。
「………茜、」
ふわりと後ろから抱きしめられた。
「せんぱっ………」
突然耳をアマガミされた。
「ひあっ…」
ビクンと身体を震わせた。
身体の中がピリピリする。どうしよう。どうしよう。
耳の中に、温かいものが侵入する。
「あっ……やめてっ…んあっ…」
「ここ防音だから、叫んでも誰も来ないよ…?」
どんどん、行為が進んでいく。
首筋に唇を這わせ、いきおいよく吸い寄せられてしまう。
「あっ……ぃた……」
「抵抗しないの?」
はっとして、抵抗しようとしても先輩の手によって遮られる。
「………茜、」
ふわりと持ち上げられ、ベットのほうに連れて行かれた。
「やっ、やめっ…!!」
だんだん顔も近づき、唇を合わせた。
「んっ……ふぅん……やっ…」
舌が侵入し、私の口を犯す。
上谷先輩の胸板をドンドン叩くも、遮られてしまう。
………ドン!!!
「……っ…はぁ、はぁはぁ…」
思いっきり突き飛ばした。
「バーカ、」
「ばっ、バカってなんなんですか!!」
「男にホイホイついて来んなよ」
クククッと笑うと頭をポンポンとしてきた。
「うっ………うぅ…」
思わず涙が溢れてくる。
上谷先輩は少し驚いたような顔をした。
「………悪かったな」
「怖かった…」
本気で怖かった。
だってやめてくれないし、目が本気だったんだもん。男性経験なんてない。キスだってこんなふうにしたくない。好きな人とするってずっと思ってたのに…。
「………」
上谷先輩は私を引き寄せた。
ぎゅっと抱きしめてくれたんだ。
…意外と暖かいかも。
そんなことを考えていた。
あれから3日。
あの最悪なファーストキスのことは、半分忘れていた。
春休みなので、毎日ゴロゴロだらだらしていた。
ピコンピコン♪
………ん?ラインかな?
ラインとはスマホのコミュニケーションアプリだ。
スマホを開くと通知が来ていた。
▶久しぶり!!茜、今日私の家に来ないー?
……んげ、唯ちゃんからだ。
唯ちゃんとは上谷先輩の妹。かなり可愛い。上谷家は美形が揃ってるんだなと感心してしまうほど可愛い。
▶お兄ちゃんもいるよ♪
あと綾香も来てる!茜来なきゃ家まで行くって綾香が言ってるけど笑
ピコンピコンと通知が鳴るたびに固まる。
か、上谷先輩いるの?
今は顔を合わせたくない。気まずい。
ど、どうしよう。
ピコンピコン♪
▶今唯ん家の執事さんが行ったよー笑
あーもう強制参加なのね…。
てか執事さんって…上谷先輩の家はたしかお金持ちだったんだっけ。
もう仕方ない。準備しよう。
パジャマから私服に着替え、バックの中に必要なものを入れた。
ピーンポーン
あ、来たきた。
玄関に向かい、扉を開いた。
「…………………?!」
目の前にいる人に驚きを隠せなかった。
な、なぜ?しかもバイク?
え?え?え?
頭がクエスチョンマークでうめつくされていきそう。
目の前にいたのは上谷先輩だった。
ヘルメットを投げられた。
「ひゃあっ」
「乗れよ」
「え?」
の、乗れよ?!
イヤに決まってる。けれど唯ちゃんの家は結構遠い。けど、上谷先輩の後ろに乗るならば歩いて行ってもいい。
大体、執事じゃないじゃん!!綾香と唯ちゃんの馬鹿。
どうすればよいかわからなくて、ヘルメットを持ったまま立ち尽くす。
「ちっ」
かすかに舌打ちをすると私の身体を抱き上げた。
「やっ、おろしてくださいよっ」
バイクの後部座席に強制的におろされ、私の持っているヘルメットをかぶせてくれた。
「よし、つかまれよ?落ちるぞ」
「嫌ですよっ」
「ふぅん、じゃあいいけど」
バイク特有の音を鳴らし、走りだす。
「ひゃあ!」
あまりにも勢いが良く、思わず上谷先輩のほうに抱きついてしまった。
「ご、ごめんなさい…」
ついつい謝ってしまう。上谷先輩の背中は大きくて、思わず上を見上げてしまった。
凛とした横顔はどこか真剣な眼差し。
ドクンっ…
思わず胸が鳴ったのがわかった。
えっ、何これ。
ドクンドクンドクン…
胸がドクドクする。だんだん顔も熱くなってきた気がした。
私、ドキドキしてるの…???
え、ちょっと待って。落ち着いて。
これは初めてバイクに乗ったからだよね?うん。
そんなことをもんもんと考えてるうちに、上谷先輩の家に着いてしまった。
……やっぱり大きい家。
豪邸過ぎて、すごすぎる。庭なんて広くて手入れされている。
ホワイトのお城のような家。お姫様が住んでいるように広い。ディズニーランドに来た気分。門を開けると噴水があって、プールも見える。
「す、すご…」
「こっち」
手をぐいっと引っ張られた。ずんずん進む先輩に引きずられるように歩いて行った。
「……………せ、先輩」
「なに?」
「どこ行くんですか?」
「さぁ」
若干妖しい顔をしているのは気のせいかしら?
けど、ここで抵抗したらどうなるかわからない。とりあえずおとなしくついていこうと思った。
ある部屋の前で止まった。
そこの扉を開くと、私を押し込め、無理矢理部屋に入れた。
ガチャリと鍵を閉める音が聞こえる。
「こ、ここここ……」
まるでラブホテルのようなところだった。なんていうか、妖しげな雰囲気のある部屋。昼間なのに夜のような雰囲気。
「………茜、」
ふわりと後ろから抱きしめられた。
「せんぱっ………」
突然耳をアマガミされた。
「ひあっ…」
ビクンと身体を震わせた。
身体の中がピリピリする。どうしよう。どうしよう。
耳の中に、温かいものが侵入する。
「あっ……やめてっ…んあっ…」
「ここ防音だから、叫んでも誰も来ないよ…?」
どんどん、行為が進んでいく。
首筋に唇を這わせ、いきおいよく吸い寄せられてしまう。
「あっ……ぃた……」
「抵抗しないの?」
はっとして、抵抗しようとしても先輩の手によって遮られる。
「………茜、」
ふわりと持ち上げられ、ベットのほうに連れて行かれた。
「やっ、やめっ…!!」
だんだん顔も近づき、唇を合わせた。
「んっ……ふぅん……やっ…」
舌が侵入し、私の口を犯す。
上谷先輩の胸板をドンドン叩くも、遮られてしまう。
………ドン!!!
「……っ…はぁ、はぁはぁ…」
思いっきり突き飛ばした。
「バーカ、」
「ばっ、バカってなんなんですか!!」
「男にホイホイついて来んなよ」
クククッと笑うと頭をポンポンとしてきた。
「うっ………うぅ…」
思わず涙が溢れてくる。
上谷先輩は少し驚いたような顔をした。
「………悪かったな」
「怖かった…」
本気で怖かった。
だってやめてくれないし、目が本気だったんだもん。男性経験なんてない。キスだってこんなふうにしたくない。好きな人とするってずっと思ってたのに…。
「………」
上谷先輩は私を引き寄せた。
ぎゅっと抱きしめてくれたんだ。
…意外と暖かいかも。
そんなことを考えていた。