〜双子の憂鬱〜
さよなら
その1
どんなに想っていても、言葉に、声に、しちゃいけないことがあるって知ってる?
その想いが例え昔からのものだったとしても。
どんなに好きだったとしても。
そのたった一言を口にしちゃいけない。
・・・そう思ったから、あたしはずっとずっと親友のフリをしてきた。
あいつとは高校時代に知り合ったから、もうかれこれ12年になるこの『ウソ』。
あたしはどちらかと言うと男勝りでハキハキとした物言いをする方だったから、女友達より男友達の方が多かった。
部活があってずっとショートカットだったし、パッと見、男の子みたいだったかな。
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