〜双子の憂鬱〜
「正直怖い・・・自分がどうなるのかもわかんないから。でも、、、大吾に愛されたい。」



素直な気持ちを口にするのは得意ではなかった。
いつも本音を隠し、出来るだけ周りにまあるく溶け込めるように努力してきた。


だけど。


大吾だけには隠したくなかった。
自分の本音を。
嘘を、つきたくなかった。


「心配しなくていい。そんなに壊すほど無粋な男じゃない。


・・・と、思う。」


少しだけ笑う彼が愛おしかった。

全てを曝け出し、自分を彼に預ける。


勇気がいったけど。


未来を重ねるために、新たな一歩を踏み出した。

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