〜双子の憂鬱〜

ラスト2

この街に来てから、どれくらいの時間が過ぎたのだろう。



でも、時間なんて関係なくて。

心を解放するのに必要なのは勇気よりも愛で。



それを自分に無条件に与えてくれる彼は、やはり何者にも代えられない大切な存在。



いつも自分を自分らしく。


その為に・・・ううん、それだけじゃない。


彼が彼らしくあるためにも。


あたし達はお互いになくてはならない存在になるんだ。



「由有」


ほら。


名前を呼ばれただけで心があったかくなってくるでしょ?


「なぁに?」


振り向いたあたしの身体ごと抱きしめて、少しだけ本気のキスをくれる。


「愛してるよ、由有。」


もう1度、キスが済んだらあたしも応えるの。




「愛してる、大吾。」



・・・って。











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