〜双子の憂鬱〜

『無職の時くらい人に甘えるのも手だ。』

そんな大河内の言葉を信用してみたくなった。



「うん!これも何かの縁だと思うの。
多恵さんちの旅館に何時迄もお邪魔するのもって思ってたから、渡りに舟的な?直感かな。」


余り人には甘えてこなかった。


親にすら甘えた記憶がない。

翔太にはいつも甘えられていたし・・・。


でも。


ここには今までの由有を知る人はいない。


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