〜双子の憂鬱〜

ぷう、と膨れっ面になってしまった由有を見て、大河内は更に声を上げて笑った。

「あんた面白いな。
じゃあ、俺は幾つに見える?」

「うーん、30くらい?」

素直に思ったままを答えたら、大河内からの返事がなかった。

…もしかして、年下⁈


「へぇ、そんなに若作りしてるつもりはないんだが、そんな風に見えるんだな。」

…えっと。

それって…。

思わず長考に入りかけた。


「まぁいい、実際家政婦なんて言っても俺のウチに住んでくれさえしたらそれでいいんだ。
あるものは好きに使って構わん。
たまに帰るが荷物取りに帰るかシャワー浴びに帰るくらいだから、別段気を使う必要もない。」


急に話が変わり、由有は一瞬首を捻る。


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