〜双子の憂鬱〜
まぁいい、のね。人の、しかも女性の年齢聞いといて自分は答えないのね、なるほど。
そういうタイプの男なんだ・・・。
けれど。
「それでお給料なんかもらえないです。一応事務職で長く働いてましたし、情報処理の資格ももってます。何かお役にたてることはないんですか?」
少しだけ歯向かいたくなった。
…辞めると言っても引き止めすらしなかった以前の職場の様に、お前は要らないんだと言われたくない。
あたしはこの街で、全てをやり直したいんだ。
誰かに…必要とされたい。