〜双子の憂鬱〜


瞼を閉じピクリとも動かない。


熟睡、してるのかな。
なんだか寝顔は可愛いかも。


ふふふ、と笑うとそっと部屋を出る。
自室に決めてあった部屋に入り、荷物を片付ける。

…とはいえ、バックひとつにしかならなかった荷物だ。

あっという間に片付いてしまう。



さて。


この辺に大きなショッピングモールがないかな。

下着や部屋着を買い足したい。

お金を余り使いたくないから、厳選しなきゃならない。


今頃…翔太はびっくりしてるだろうな。

でも、大事な大事な彼女がいるんだもの。

あっという間にあたしのことなんか忘れてしまうだろう。

ボンヤリとそんなことを考えていたら、急にドアがガチャリと開いた。


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