〜双子の憂鬱〜
その2
「俺は今のあんたの方が好きだな。
昨日のあんたはいけすかない奴って感じだったからな。」
素直な言葉に赤面してしまいそうだ。
でも・・・いけすかないって。
もう少し、マシな言い方ないのかしら。
ひとり考えていると。
「なるべくあんたが慣れるまでは頻繁に帰って来る様にはする。
ただ仕事上、なかなか帰れなかったりすることもあるから…そういう時は三津谷のとこを頼るといい。」
そう言って上着を脱ぐ。
シャツの上からでもわかる、その逞しい体躯。
何かスポーツやってたのかな。
翔太はサッカー馬鹿だったから、足が太いだの短いだの文句ばかり言ってたな。