〜双子の憂鬱〜

・・・いいな。


可愛い子。あたしにだってあれくらいの年の子供がいても、おかしくないんだよね。


無駄にしちゃったかな、何年も・・・。



「ごめんなさい!いらっしゃいませ、お待ちしてました!!」


物思いに耽っていたら、元気のいい声がして我に返る。


「すみません、お世話になります、若槻です。」


そう言って互いにペコペコと頭を下げ合う。


なんだかおかしな光景だ。


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