〜双子の憂鬱〜


不動産屋をやってるとろくでもない客が稀にいる。


家賃踏み倒しなんてまだマシな方だ。

中には今後誰も住むことなんて出来ないってくらいの状態にする輩がいる。

彼女もまたそんな部類の客なんじゃないかと俺は思っていた。


逃げる様にこの街に来て、命を絶ってしまう。


・・・そう感じたのだ。


ところがどうだ。


俺の言葉に噛みつき逆らってきた。



人は見かけによらない。



・・・いい勉強になった。

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