〜双子の憂鬱〜
クルクルと変わる表情から目が離せなくなった。
けど、特別な感情があるわけじゃない。
仕事をキチンとこなしそう。
そう思ったから、毎日無人の俺のマンションの管理をしてもらおうと決めた。
田辺が驚いてたけど、構わなかった。
そうして知り合ってからもうどれだけの時間を一緒に過ごしただろう。
色んなことに驚かされたけども。
どうやら俺は自分の中に彼女に対する特別な何かがあるってことに気付いた。
由有。
そう名前を呼ぶと。心の中が熱くなるのだ。