miss you.
「透けてっぞ。ばか。」

「ちょ、ばかって…」

ばさっ


「これ、着れば?
俺今日あちーしいらねーから持っといて。」

そう言ってベストを脱いで私に渡した。

「えっ…で、出巣予…!!」


「お礼は、バナナオレでいいから。」
そう言って後ろを振り向かずに手をひらひらしながら席へ戻っていった。

ちょ、っと…////
どうしよ///やばいよぉ///
こんなん、、、

「好きになるに…決まってるよ…」

そう呟きながら、ベストを抱きしめた。

くしゅんっっ

窓側から聞こえた出巣予のクシャミ。
やっぱり、寒いんじゃん…

「で、出巣予…」

「…ヒノキ花粉に弱いから俺」


そうきたか。
< 15 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop