miss you.
「いったいわね!あ、あんたなんかただの暴力女じゃない!出巣予の気持ちもわかんない、被害者ぶってるだけの臆病者じゃない!だから私はあんたと出巣予を別れさせたのよ!出巣予が傷つくのが嫌だから!
それなのに…っ」

「臭子さん…?」

なんで、

臭子が泣いてるの…?


「っ…気持ちを伝えてからっ、出巣予は私の目をまっすぐ見て、話を聞いてくれるようになったの!あんたが悔しそうに、寂しそうに私達を見ているのが本当に気持ちよかった。
私達が付き合ってるって噂が流れたって知って、最高な気分だった。それと同時に、最悪な気分だった。」


最、悪…?


「…だって私、

とっくに振られてるんですもの。」

「えっ…」

「今付き合っても、俺は臭子を夏子と重ねて見てしまう、って。」


出巣予…!!


そう、だったんだ。
臭子はもう…。
ちゃんと気持ちを伝えてたんだ…。


「だから私は。」

「?」

「あんたを何があっても認めない。」
< 18 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop