miss you.
私はそのまま屋上へ向かった。
一人でいたかった。
噂、ケーキ、彼女…
一度に多くのことが起きすぎて…頭がかち割れそう…

カンカンカン…

だ、誰か階段を上がってくる音がするっっ

か、隠れなきゃっっ


コソッ


「〜よね…アハハっ」



バタンッ


「あーー屋上いいなー」
「ほんとね♡涼しくてきもちぃー♪」


臭子と、出巣予……。
なんで、こんなタイミングで…。
嫌だよ、嫌だよ。
聞きたくない。

「やっぱり、屋上いいでしょー??絶対きもちーって言ったのに、出巣予ったら、信じてなかったし~(ボディタッチしながら)」
「行くのめんどかったかんな。でも、来てよかった。さんきゅ、臭子。(くしゃっと頭を撫でる)」


なによ…そのままその臭子の綺麗に揃ったヘアスタイル、ドライヤーで乾かさずに寝た翌日並にぐしゃぐしゃにしなさいよ。
力が足りてないのよ…
なんで女の子扱いしてんのよ…

「ちょっとぉ~ヘア崩れるよぉおお」

そう言いながら嬉しそうじゃない…

醤油たらしたろか…。ハァ…

なんでこんな場面、見なくちゃならないのよ。
戒め?イタズラ?
しかも、ここから動けないよ…
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